いたなぁ、W-NAOって

2007年5月31日(木) 02:27 | テレビ・芸能

それにしても、「W-NAO」なんて言葉を聞いたのは何年ぶりだろう。
あんなことがなければ、きっと一生思い出すことがなかったかもしれない。

ことの発端は、大黒摩季さんのブログが炎上したという話題。以下、長いですがJ-CASTニュースより引用。

シンガーソングライターの大黒摩季さんのブログ(07年4月15日)に対し、400件以上のコメントが殺到した。発端は、大黒さんが出演して、5月27日に放送されたフジテレビ系バラエティー番組「ウチくる!?」だ。番組の内容は、大黒さんがデビュー当時を振り返るというもので、デビュー前後に所属していた事務所「ビーイング」の同じ事務所出身のミュージシャン「B'z」や「TUBE」、「WANDS」などのバックコーラスを務めたこと、事務所の意向でソロデビューが果たせず、「しばらく」「ずっと」バックコーラスでいたことなどを打ち明けた。

司会者の中山秀征さんは「バックコーラスができるのは、それだけの力量があるからだ」と大黒さんを持ち上げて、こんな話を聞きだす。

「レコーディングの時『コイツ』下手クソだなっていうアイドルもいっぱいいたでしょ?」
「はい、ぶっちゃけ。何でアンタの気持ち悪い音程に合わせて私が歌わねばならないのだ!カワイイってことはこういう(バックコーラスではなく前で歌える)ことか!やっぱ顔か~、体か~!!みたいな。何で!!(私は前で歌えないの)って感じじゃないですか!」

この発言に対し、2ちゃんねるではこんなカキコミがあった。

「ZARD とは明言してなかったが『へたくそだなーって思う人いた?』という質問に対し『はい。なんであんたの気持ち悪い音程に私が合わせて歌わなきゃいけないの?って。結局顔かよ!結局体かよ!ってね』と。どんな人のコーラスに参加してたの?というところでも『B'z』、『TUBE』、『ビーイング』という語句を出して『ZARD』は出さず。これはほぼ決まりかと」

大黒さんが「ZARD」の名を出さないのはおかしいし、「顔」「体」という発言から、かつてレースクイーンやモデルを務めたZARDの坂井さんのことを指しているのだ、ということらしい。
これを受けて大黒さんのブログには、

「なんで坂井さんが死んだ時に限ってテレビであんなことを…」

というコメントが5月28日の12時31分に書き込まれ、以降、「真相はべつにしてもひどい」という声が増加した。

いやいや、2ちゃんねるでも「言いがかりだ」という意見が大勢を占めていたようですよ。
いくら大黒さんがビーイングとけんか別れをしたとしても、ビーイングによるZARDや大黒さん自身の売り方に不満を抱いていても、坂井さんに対して恨みがあるとは考えにくいし、たとえ彼女のことが嫌いだったとしても、テレビであんな言い方をするとは思えない。
後で調べたら、大黒さんと坂井さんはビーイング時代に多少の交流もあったようですし。

それじゃあ、大黒さんは誰のことを言っていたのか、ということですが。
それが冒頭に書いた「W-NAO」のことらしいんですよ。これだったら「顔」「体」という発言とぴったり一致しますからね。
以下、2ちゃんねるの書き込みより。

W-NAO(W-NAO)

飯島直子さんと網浜直子さんが、B'zの曲をカヴァーしたアルバム。
シングルで発売されている曲もあります。女性がB'zの曲を歌うこうなるのかな、という感じ。
プロデュースはBeingのスタッフですし、キーボードプレイヤーに増田さんが参加していたり、
コーラスには大黒摩季さん、坪倉唯子さんが参加していたりと、なかなかのメンバーです。
B'zの曲のカラオケで歌っているわけではなくて、新たにレコーディングしているようです。
ギターは松本さんのものではありません。コーラスも全部女性の声です。
今となってはなかなか貴重なアルバムといえるかも。

そうそう、確かにいました。
いつかの「ドキッ!女だらけの水泳大会」というテレビ番組で、この2人の曲がかかっていたことを思い出しました。
曲は「孤独のRunaway」でした。
これを聞いた時に「あ、B'zの曲だ」と分かったので、この当時すでにB'zがブレイクしていたことになります。「太陽のKomachi Angel」が大ヒットしたのは1990年でした。しかも、大黒摩季さんがW-NAOのレコーディングに参加していたということは、大黒さんが「ホットヌードル」のCMソング「DA・KA・RA」でブレイクする1992年より前のことになります。
水泳大会は毎年夏と冬に放送していたので、僕がW-NAOを見たのは1991年の夏、あるいは1992年初頭のどちらかということになります。
当時の飯島直子の芸能界での位置は、最近で言えば熊田曜子か磯山さやかあたり。相方の網浜直子もまあそんな感じ。もともと歌手でもなんでもなかったのですが、どんな意図があったのかは知りませんがビーイングがこの2人を売り出したわけですね。
その頃はまだビーイングという事務所の存在を知らなかったから、中学生だった僕は「なんかグラビアアイドルがB'zのカバーをやってるなぁ」くらいにしか思わず、特に印象には残りませんでした。あれから15年以上が経ち、あやうくW-NAOの存在が記憶から消えてしまうところでした。

ちなみに、網浜さんはこの後ヌード写真集を1冊出して、結婚して芸能界を引退したと思います。
飯島さんはグラビアアイドルとして写真集やVシネマで体を張った仕事をし続けていたのですが、「あ~男のやすらぎ」で知られる缶コーヒー「ジョージア」のCMをきっかけに、突如として「癒し系女優」としての地位を確立。世間のイメージが180度変わりました。その後、TUBEの前田亘輝と結婚、そして離婚。最近はテレビで姿を見かけなくなりました。今思えば、あの結婚もビーイングつながりだったんですね。

歌のプロである大黒さんにとって、「グラビアアイドルが片手間にやってる歌の仕事」でコーラスという裏方を務めつつ、自分はデビューできないというのは気分のいいものではなかったと思います。
かつての事務所を離れた今、15年も前のことを話すのは何も悪いこととは思えません。当事者はすでに芸能界の一線にはいないわけですから。
しかし、タイミングが悪かった。坂井泉水さんのことだと勘違いしてしまう人がいてもおかしくない、そんな文脈でした。お気の毒でした、としかいえません。
そもそも、これだけ有名な人のブログでコメント欄を解放していることの方がおかしいのですが。危険ですよ。

とにかく、記憶から消えかかっていた「W-NAO」の存在を思い出させてくれただけでも、今回の騒動は僕にとって大きな意味がありました。

コメント

とても興味深い内容です。
飯島直子・網浜直子(W-NAO)の存在をすっかり忘れていました。
まさか、ビーイングにいたとは・・・。
ビーイングはTVに出ないスタイルでしたね。
だから、b’z、ZARD、大黒摩季はTVで見なかったのか?

ZARDはブレイクし始めた1990年頃は音楽番組にも出ていたのですが、ボーカルの坂井さんが過去にレースクイーンをしていたことが広まった頃からまったく出なくなったと思います。
大黒さんは最初からテレビに出さない方針だったようですね。ラジオのレギュラー番組はあったようですが。

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