[日記] 本当の日本一だったら、完全試合の価値もさらに高まったのに
ドラゴンズがものすごい勝ち方をしましたね。
山井と岩瀬のリレーで完全試合。もちろん僕は会社にいたわけですが、あまりにしびれる展開に、携帯電話のテレビ機能で試合を見ていました。
ある意味で最大の見せ場は、9回にピッチャーを代えるかどうか。落合監督は勝ちを優先して、24人を完璧に抑えた山井を交代させました。
これには賛否両論あった、というより否定する意見が圧倒的に多かった気がします。日本シリーズの、しかも優勝が決まる一戦での完全試合なんて、この先見られる機会はまずありえないわけで、その貴重な機会を奪った落合監督はかなり非難されていました。
とはいえ、ドラゴンズは53年も日本シリーズを勝っておらず、「日本一」はファンと選手の悲願です。そのためには、9回のマウンドに最も信頼できるピッチャーを送るのは、勝つためには当然の戦略だといえます。
僕は落合監督の決断を支持します。この完全試合はチーム全員で勝ち取ったもの。山井と岩瀬だけの記録ではありません。守備についた選手全員が、ひとつのエラーもせずに守り切った結果です。
ドラゴンズというチームが、パシフィックリーグのチャンピオンであるファイターズにひとりも出塁させなかった。そこにいたのが山井であり、岩瀬だったということ。だから、仮に山井が最後まで抑えたとしても、そのことをもって完全試合の価値が高まるとは思いません。継投したからって、完全試合の価値が低くなるとは思いません。野球はチームで戦うスポーツですから。
それでもやっぱり引っかかるのは、「ドラゴンズは優勝していない」という一点なんですよね。
本来なら、この場に立つべきチームはジャイアンツだと思うんですよ。
つまりはクライマックスシリーズ制度そのものの否定になるのですが、優勝していないチームが完全試合を達成しても、どこか不完全さがぬぐえないんですよね。
もちろん、今日の試合だけを見れば、ドラゴンズは歴史に残る最高の試合をしたと思います。でも、やっぱり試合結果には「ただし書き」がついてしまうわけで。せっかくの完全試合なのに、もったいないというか。
山井の一世一代のピッチングも、9回の落合監督の英断も、53年分と8回分のプレッシャーをはねのけた岩瀬も、すべてが「仮」であるという寂しさ。記録にも記憶にも残るすごい試合なのに、日本シリーズが日本シリーズでなくなってしまったために、その価値に一点の曇りが生じてしまったことに、複雑な思いを抱いています。
コメント
はじめまして、早速ですが私はドラゴンズの日本一は妥当だと思っています。
プレーオフ導入後、2年連続でホークスファンは「リーグ1位なのに日本シリーズに出られない」悔しさを味わいました。
フォーキーさんの言う日本シリーズが「リーグ優勝チームが戦うもの」であるというなら、「日本シリーズが日本シリーズでなくなった」のは何も今年に始まったことではありませんし、ホークスを破ったライオンズやマリーンズが日本一になったことも、否定するつもりはありません。
そもそも、リーグ優勝チーム同士が戦わなくても日本シリーズという位置付けで良いと思ってます。(現にMLBではワイルドカード同士のワールドシリーズがありましたし)
結局のところ、クライマックスシリーズが導入された以上はセリーグのチームやファン(特に今年シリーズに出られなかったジャイアンツ関係の方)にも、結果は結果として受け止めてほしいと思っています。
決して「仮」だとは思わないでほしいです。それはドラゴンズやそのファンに対してもすごく失礼だ、と思いましたので書き込ませていただきました。長文失礼しました。
投稿者:某福岡県民 | 07/11/02 12:56
日時: 2007年11月02日 12:56
試合が終わったその日の夜に携帯で走り書きしたこともあり、表現が過激になってしまいました。申し訳ありません。
ただ、落合監督が試合後に「ペナントレースで負けた悔しさをすべてぶつけてくれた」と言っていたように、言葉は悪いですが、クライマックスシリーズや日本シリーズが「敗者復活戦」みたいな位置づけになっていることに対して、違和感がぬぐい去れなかったのも事実です。
個人的には、クライマックスシリーズはJリーグにおけるナビスコカップのような位置付けにして、ペナントとは独立した大会にすればいいのではないかと思っています。日本シリーズは、各リーグのペナントレース1位のチーム同士で対戦する、以前の形が望ましいという考えです。
ドラゴンズが今年の日本シリーズを、あのような形で勝ったことは本当にすごいと思いますが、だからこそこれがペナント1位同士の対戦だったら、と思ってしまうのです。
投稿者:フォーキー | 07/11/04 21:55
日時: 2007年11月04日 21:55